紀北町商工会
  • 熊野古道カード
  • 青年部ブログ
  • 女性部ブログ
  • お問い合わせ
トップページ > 紀北町を知る 紀北の旬
神無月 かんなづき
トラフグ、ワラサ、ウツボ

ウツボ

ウツボはその外見から、鋭い歯と筒状の長い体型と黄褐色の色をしていることから一般的には敬遠されがちである。しかしその身はゼラチン質を多く含み、白身で淡白であるが、旨味もある。
当地方では、頭を切り落とし、背開きにして天日干しにし、乾燥させてから細切りにして油またはバターで炒めて食す。お酒のツマミによく合う。スタミナ料理、滋養強壮の効果もあると言われている。

エビ網汁

10月に入るとイセエビ漁が解禁になる。このイセエビをはじめとして、おなじころにとれるガシ、メバル、イガミ、タカノハなどのぶつぎりを具にしたかなり贅沢なみそ汁。

きほくの方言

ノブトイ(ずうずうしい)
(例)イナダッキャー、ノブトイニャー
お前は、ずうずうしいな

まつり

関船祭

 

みのり

みかん狩り

本ぬり

きほくの民話

本ぬり

 むかし、どん奥の山里から出てきた山ごとさんら二、三人で、新町すじ(紀伊長島区西長島)を歩いていたら、ちょうど魚屋に伊勢エビの大きいのが売られていました。それを見た、山ごとさんの一人がびっくりして、「おっきなタナガセ(川エビ)じゃな。」と、さけびました。それを耳にした魚屋さん、ふきだして、「こりゃタナガセやないでえ、伊勢エビじゃ。正月もちかいこっちゃ、まだとれたてでえ、ほら、うごいとるで、買うてけ、買うてけ。」と、いいました。
 「どないして食うんじゃな。」「そりゃ、うでて食うのが一番じゃい。」山ごとさんら、てんでに一匹ずつ、まだうごいとるのを背負いカゴに入れて、山里へ帰りました。家内中を集めて窯に湯を沸かし、伊勢エビをほおりこんで、さあ食おうかと引き上げてみたらなんと、あの魚屋でうごいとったときのうまそうなアメ色とうってかわった朱色をしているので、びっくりしてしまいました。三人とも持ち寄って見くらべましたが、どれもこれも気持ちの悪い朱色になっています。「こりゃ、新しいというて、色がわりするくさりかけのやつを売りくさったにちがいない。けしからん。」と、かんかんになってまた長島浦までやってきて魚屋さんに文句をつけました。魚屋さん、またふき出しながら、「あんたら、たいがいに、しときない。うでたら、色が変わるのが、タコにエビ、干したら名前のかわるのがイカにスルメときまっとっらい。」そういわれて、三人の山ごとさん「つまり、アメ色が下塗りで、朱色が本塗りというわけじゃな。」と、頭を振り振りかえっていったということです。

ページの先頭へ戻る